ST-90-05の使い方
ブログ練習を兼ねて(その2)
経緯
アシダ音響社のST-90-05を2022年春に購入して半年、私の使い方が悪いところもわかってきたので自省録。 使い方で簡単に直せるところは直し、EQによる補正を減らす方針としました。
詳細
高域が弱い?低域が強い?
ST-90-05を耳の上にのせる位置が、前方に約1センチ、上方に約1センチ、ずれていたようです。 後述する「位置決め」を読んで気がつきました。
対応方法
- 不要な紙を用意し、6センチ四方に切ります。
- この紙を八つ折りして角を適当に落とすと、全体が丸くなり、人差し指を入れる穴ができます。これで位置決めの紙ができました。
- この紙に人差し指を入れてから、その人差し指を耳孔にいれます。
- 人差し指を耳孔に入れたまま、親指と中指に紙の縁の位置を覚えさせます。これで準備完了。
- 親指と中指が覚えた位置にST-90-05をのせます。この位置を基準にして、耳介の痛みが少なくなる位置と音響上適切な位置が妥協できるよう細かな位置調節します。
確認方法
White noise - Wikipedia や Pink noise - Wikipedia など、耳馴染みのノイズを聴いて、それらしく聴こえることを確認します。
耳介の痛み?
数時間使っていると耳介に痛みが出ることがあるため以下のようなことを試しました。
- 先にST-90-05の位置決めを行なってからメガネをかけると耳が楽です。
- メガネをかけたままST-90-05をのせると耳介が痛いです。
- 先に述べた音響上適切な位置よりも前方にST-90-05をのせ、のせたままST-90-05を後方にずらすと、パッドによって対耳輪が倒され、耳が楽になるようです。
- 試しに、ダンボール製のオーリングを耳にひっかけてからST-90-05を耳にのせると楽になりました。
- ダンボール製のオーリングは、SONY社のMDR-CD900ST用に自作したものです。
- パッドの前側にダンボールがはさまれる格好になるので、パッドの後ろ側の圧が減り、対耳輪への負担が減るのかもしれません。
耳が楽になる位置を現在も探っています。
蒸れる?
CD900STと比較して蒸れが少なく感じますが、さらに蒸れを減らす実験を続けています。
- キッチンペーパーを縦横等分割します。11センチ四方の紙が四枚とれると思います。二枚を左右に一枚づつ使用します。残り二枚は予備。
- 当該ペーパーを四つ折りして、折ったところに1センチの切り込みを入れます。展開すると中央に2センチの切り込みができると思います。
- ST-90-05の左右のパッドに当該ペーパーを被せて、輪ゴムで止めます。
これで何ヶ月、紙や輪ゴムが耐えるか試し始めました。
課題
物理
- 後述する「周波数特性」を読むと数kHzが強めらしい。
- sweep toneを流して聴いてみると、それらしいことが私にもわかりました。
主観
- ST-90-05で音楽を聴いていて、柔らかさを感じる通様相性現象*1がありました。
- バイオリンの音と比べてピアノの音が負けているというような感じがありました。
- ピアノの音がハープシコードのような感じになることが少しありました。
- ミシェペトの打鍵のきつさが和らいで聴こえました。
- 鑑賞にはありがたいのですが、制作者が意図した音なのか心配です。
今後
使い方の悪いところを改善できるとよいです。 ただし角を矯めて牛を殺すことは避けたいです。
再生環境
- 常用する音量はMacのいう10段階表示で1以下です。1/4の場合もあります。
- ST-90-05に対して、いわゆるバーンインを行なっていません。自然にエージングしています。(追記:つまり聴いているだけです。)
- フリージャズや現代音楽を主に聴いています。
参考にしたネット情報
位置決め
アマゾンのレビュー
公式のレビュー
ST-90-05-K(黒色)ご購入者様レビュー -2022年8月 ご予約分- | ASHID...
但しオンイヤータイプのヘッドホンなので、ハウジング(イヤーパッド)の位置で音質が大きく変化します。上下方向は勿論なのですが、特に前後方向の位置の方が重要です。